生徒の、練習モティベーションアップに効果がある方法 | ドイツ,ピアノ日和

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この数か月、急速にピアノ演奏が上達してきた、8歳のレッスン生がいます。


可愛らしいルーマニア人の女の子、Mちゃん。

ルーマニア人のご両親の子供ですが、産まれ、育ちはドイツ。


その上達ぶりが素晴らしく、

Mちゃんの練習モティベーション アップに効果があった方法、

を書き留めるがてらここでも紹介しようと思います。


昨日お母様とお話したところ、Mちゃんは、


他に用事があってピアノの練習ができないと、

悲しくて泣きだすくらいなんです。汗



とのこと。


あまり練習しない生徒だったので、

これには私もびっくり。



では、私が何をしたかというと。



まず、ピアノ演奏上達には、

絶対的に、練習量が大切ということを分かってもらうために、


理想の練習量を表にしてみました。


そして、


これだけの分数練習すると、


このコンクールが受けれるくらいに曲が仕上がるよ、


とか、

この曲がいつまでに仕上がるよ。


など説明しました。


コンクールで勝ったら、こんなことやあんないいこともあるよね~。


Mちゃんの弾きたい曲、例えばエリーゼの為に、も、

練習量が少ないと、

10年かかってもすらすら弾けるようにならないよ~。


などなど練習して得られる利点や、


練習しない場合の結果も説明。



一年に40回のレッスンがあるとして、


毎日45分練習する生徒、

30分する生徒、10分練習する生徒、


だと、年にこれだけ練習量に差が出るよね?



コンクールを受けて勝つ子供は、


これくらい年に練習するんだよ~。


と横軸のグラフにして、練習量の違いを一目で分かるように


作成した表を見せてあげました。



更に、


お気に入りのスタンプとスタンプ帳を用意してもらいました。


スタンプ帳は、

アナと雪の女王のイラストが可愛らしい表紙の、小ぶりのメモ帳。


スタンプは、お猿さん!


を選んできました。


練習中に、弾けない箇所などの


部分練習をしたら、テクニックなどを


じっくりゆっくり説明、一緒に練習。


そして、


「このテクニックは必ず10回、最低4日は復習すること!


10回復習したらスタンプ一個!」


と念押し。


更に、

譜読みでも、

リズム練習一段、10回したらスタンプ一個!


などの練習指導。


スタンプ数はレッスンでチェックして、


横軸グラフに合計を書きこんで年間の


練習目標時間をこなせるようにシールを貼っていきます。



この目標設定と、

スタンプ効果がすごかったらしいです。



この方法以外に、10歳以上の生徒には

毎週練習量を書いてきてもらっていて、それも


練習量アップに効果がありました。


Mちゃんには、練習したら〇を入れてくる、


とずっと練習、レッスンシートを渡していたのですが、一年ほど


ずっと無視されっぱなしでした。



でも、ここにきてMちゃんも、

ようやくモティベーションアップに成功。



生徒の年齢や性格によって、モティベーションアップ法には


違いがあると思います。


が、生徒によって色々方法を試して見るのも大切だなと思いました。


家での練習量アップすると、


テクニックや音楽的なこともレッスンで直すことが

どんどん定着していくので、先生としては嬉しい限りです。


小さい体ですが、どんどんと私の様な

弾きっぷりになっていっています。


すごいすごい。


毎週、新しいことをどんどん吸収して、目がきらきら輝いている


生徒ちゃんの姿を見るのはとても幸せです。


6月に、発表会に出られなかった生徒達などで

また試演会をします。


コンクール受験準備やスタンプ集めがモティベーションアップに


つながりにくかった生徒もいるので、


それぞれまた生徒の様子を見て、生徒達が輝くレッスンができますように。


読者の皆様、今週も、素敵な音楽生活をお送り下さーい。