蝶々夫人 | ドイツ,ピアノ日和

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メルヘンと芸術の国ドイツから発信中、ミュウのブログにようこそ!

復活祭休み、最後の日は、つまり昨日日曜は、

オペラ、「蝶々夫人」

を観劇してきました!


舞台美術もとても素敵で、

ソロ歌手の方達も、本当に素晴らしい歌声・・。


うっとり音譜


ドイツでは色々なオペラを観ましたが、

舞台美術が現代的すぎで、

素人の私にはどうも難しい、

というものが時々ありました。


例えば、「トューランドット」


という古代中国が舞台のオペラなのに、


舞台の真ん中に、大きな椅子がどーんと

置いてあるだけで全幕通すとか。


登場人物も、現代風。

全て現代風の洋服を着ているなども、

よくあるパターン。


ですが、今回の蝶々夫人は、


最初から舞台の真ん中に


畳が敷き詰めてあり、普通に日本的。


「蝶々夫人」の舞台は、日本、長崎ですからね。

こうでなくっちゃ。

畳の舞台を見るだけでもテンション上がります。


登場人物皆さんも、和服で固めていたし。


舞台美術は大きく分けて、



天井から、大きなすだれがかかっている場面。


ちょうちんのような紙製のぼんぼりが降りて来る場面。


と二つに分けて構成されていました。


色のセンスも素敵でした。


前半、蝶々夫人とピンカートンが結婚する


シーンがメインですが、


ぼんぼりや、すだれがカラフルな赤や黄色など。


後半は、


ピンカートンが蝶々夫人を裏切って、

産まれ故郷のアメリカに帰って、他の女性と結婚していた。


そして蝶々夫人はそれを知って自殺する・・・という

内容ですが、その内容に合わせるような、

すだれも茶色やねずみ色などで構成など。


舞台全体を通して、アクセントカラーは赤。

前半では、結婚の色の象徴として、すだれに赤色が使われていました。

二部では、蝶々夫人が、桜の花ではなくて、

赤いばらの花を、ピンカートンを招待する為に敷き詰めていたり。

最後に向けて緊張感が増すごとに、照明の色も

赤色メインで差し込ませて混乱した雰囲気を演出したり。

最後は、自殺の際の血の色の赤で終わります。


なるほどね~。


と納得。

昨年は、部屋の片付けから始まって、少しだけとはいえ、

インテリアのことも少し学んだので、

舞台美術もどんな構成になってるのか、

興味津々観察してしまいます。



歌も、いつものように本当に素晴らしく・。

オペラを見に行くと、元気になれます。


本当はもっと観に行きたいのですが、いつも疲れ切っているので、

休暇中になってしまいます。


休暇中は、ロミオとジュリエットの演劇も観に行きました。


ドイツで演劇鑑賞とか、10年ぶりくらい。


これは、恥ずかしながら、

グノーのオペラかと勘違いして観に行ったのでした。



でも、ドイツの演劇も面白いなあ~。

「Spannungsvoll!」というドイツ語があるのかは知りませんが、

緊張感たっぷり!

と見入ってしまいました。


言葉が早すぎて分かりにくかったですが、本当に満足。


ライブバンドが舞台に組み立てられていて、


生演奏での演劇でした。


臨場感たっぷり~。(゚Ω゚;) かっこいいー。


現代版ロミオとジュリエットという構成で、

オペラとは全く違う世界でしたが、楽しかったです。


舞台や芸術、やはりこれがないことには!

観に行くと、元気が出てくるんです。不思議ですね。


人には、そもそも芸術が必要なのです。

音楽や演劇、芸術は魂の栄養源。


しっかり栄養をもらって、心も元気になります。


来週はマーラー4番メインでのシンフォニーコンサートがあります。

こちらも楽しみ♪


オペラは、歌劇場オーケストラ団員の方と知り合いなので、

関係者チケットでとても割安に入れることがあり、助かっています。



お客様も一杯で、楽しかったあ~。

カーテンコールも大好きです。音譜


たくさん拍手しちゃいます。


こんな感じで、休暇を終えて、夏学期一日目を迎えました。


4月は生徒の発表会、5月は自分も

ハウスコンサートでチェロの伴奏をします。

練習も生徒レッスンも、がんばりたいと思います!


皆様も、よい新学期、スタートをお迎えください。